2.1.1 先住民族寄宿学校一問一答
問題
Q1 カナダの寄宿学校はいつ頃できた?
・a. 19世紀に入って
・b. 20世紀に入って
・c. 21世紀に入って
Q2 カナダの 寄宿学校はいつ閉校した?
・a. 19世紀に入って
・b. 20世紀に入って
・c. 21世紀に入って
Q3 カナダの寄宿学校(Boarding schools)の別名は?
・a.レジデンシャルスクール(Residential schools )
・b.ミッションスクール(Mission schools )
・c. インディアンスクール(Indian schools )
Q4 カナダの寄宿学校にはどんな人が通ったでしょう?
・a. 孤児
・b. インディアン(Indians)とよばれた人
・c. 希望する人はだれでも
Q5 寄宿学校はどこにあったでしょう?
・a. ユーコン準州に
・b. カナダ全土に
・c. 北米全体に
Q6 学校ではどの言語が使われた?
・a. それぞれの母語(伝統言語)
・b. 英語と母語
・c. 厳しく英語だけ
Q7 どんな教育方針でしたか?
・a. 伝統的(Teach First nation Traditions )
・b. 同化主義(Assimilation)
・c. 宗教的(Instilling religious)
答え
Q1 a
先住民族の子どもたちを対象とした寄宿学校制度は1880年代に始まりました。カナダ政府は1876年にインディアン法(Indian Act)を作り、「インディアン」とはだれかを定めて、その土地を管理し、教育による「文明化」を促進しようとしました。カナダ全体で最大132校が存在し、他にも、カナダの先住民族であるメイティやイヌイットの子どもたちを含む約15万人の子どもが強制的に入れられました。
Q2 b
1996 年、カナダで最後の寄宿学校が閉校しました。ユーコン大学のあるホワイトホースでは、寄宿学校は1960年まで存在していました。
Q3 a, b, c
政府と教会の間の合意によって、教会が学校を運営しました。子どもたちの信仰に関わらず、カトリック、アングリカン、バプティストのいずれかの宗派の教えが強要されました。
Q4 b
インディアン法の下でインディアンと定められた家庭の子どもは、家庭から引き離されて学校に強制的に入れられ、卒業するまで家に帰ることは許されませんでした。
Q5 a, b, c
なお、オーストラリアやスウェーデン、日本でも同様の政策がありました。
Q6 c
子どもたちが母語を話した場合、たとえ子どもたち同士のおしゃべりであっても、罰を与えられました。こうして120年間の寄宿学校制度の歴史の間に、カナダ先住民族の言語は消滅の危機に陥ってしまいました。
Q7 b
寄宿学校の目的は、先住民族の文化と言語をすべてカナダの白人社会のものに変えることでした。