ペルー アヤクチョ

武力紛争で奪われた家族の記憶

E-3 ミニレタブロ 

赤のミニレタブロ(全体)
赤のミニレタブロ1

 「…男達は棒で母親を殴りつけました。その後、半死の状態にある母を川岸に投げ捨てて男達は去ってゆきました。午後5時頃、川の水に赤い血の色が混ざっているのを見た村人達が、川上の方で母を見つけてくれました。村人達は、手足を縛られた母を抱き上げて家まで運んでくれました」。(証言集『沈黙はいつまで』テレサ・ウイチョ・ウルバノ証言より)

赤のミニレタブロ2

 「検死の結果、母は頭部外傷で死亡し、父は首を吊られたことによる窒息死であったことが判明しました。両親は、とても残酷なやり方で殺されました。」(証言集『沈黙はいつまで』ダニエル・ロカの証言より)

赤のミニレタブロ3

 「夫は、ジュシタ村にある学校の校長でした。武器を手にしたテロリスト達に脅された夫は、やむなく奴らに学校を明け渡しました。」(証言集『沈黙はいつまで』マルガリータ・エスキバル・キスペの証言より)

赤のミニレタブロ4

 センデロ・ルミノソは、頻繁に高圧線を爆破して街に停電を引き起こしたり、貯水槽を破壊するなどして一般市民の生活に大きな混乱をもたらした。

赤のミニレタブロ5

 「男達は、村人を集めると斧で次々に殺し始めました。斧で村人の頭を叩き割り、頭に突き刺さった斧を引き抜いては再び別の村人の頭を斧で叩き割りました。」(証言集『沈黙はいつまで』ロレンサ・キスペの証言より)

赤のミニレタブロ6

 「隣人達は、それぞれに大きな石で頭を潰されており、脳みそが周りの灌木に飛び散っていました。」(証言集『沈黙はいつまで』エドムンダ・フェリシダーの証言より)

2022年03月19日更新