ペルー アヤクチョ

武力紛争で奪われた家族の記憶

写真集『痛みの帰郷』1 救出と希望

1. 2013年11月、法医学チームが調査のためチュンギ地方の山に入った時、1984年に軍に殺された父親の遺骨を探している近隣在住のフェリックス・パチェコ氏に遭遇した。写真は、父親が埋められたと思われる崖をつるはしで指し示すパチェコ氏と法医学チーム。ラ・マル郡、チュンギ地区、アルテソンパタ村
2. 山の奥深くにある秘密の埋葬地で作業を行うには、キャンプ用具他多くの資材を現場までラバで運ぶ必要がある。ラ・マル郡、チュンギ郡、ワルワ村
3. チュンギでの虐殺からおよそ30年が経過し、犠牲者の遺体が埋葬されている場所は下草ですっかり覆われてしまっているため、鉈や鎌を使って雑木を刈り取る必要があった。ラ・マル州、チュンギ地区、チャウピマヨ村
4. 4つの埋葬場所を発見した専門家達が、現場の清掃作業を進める。ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
5. 法医学の専門家達は、それぞれの埋葬場所に合わせて調査エリアを4つに区切って作業を進めた。現場からは、2歳から16歳までの未成年者13名の遺体と25歳の女性1体、40歳の女性1体の骨格が全域で発見された。彼らは、軍によって殺された人々である。 ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
6. 女児のサンダルを発見。この場所で発掘された13名の未成年者のうちの1人である。遺体の中には後頭部に銃弾を受けて殺された者もいる。ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
7. 軍に喉を切り裂かれた女性と少女の頭蓋骨が出土する。ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
8. 少女の遺骨を囲む被害者親族と作業員達。ラ・マル郡、チュンギ州、シュルルパンパ村
9. 法医学専門家達が、地面を2メートルまで掘り下げ12名の遺体を調査している。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
10. この現場からは、子ども6名、女性6名の遺体が発見される。鑑識の結果、彼らは軍用ライフル銃で射殺されたことが判明した。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
11. 発掘作業を見つめる元村人。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
12. この埋葬場所で発掘された10体のうち、最後の1体は4歳くらいの少女であった。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
13. 鑑識家が遺骨の中から2つの指輪を見つけ、その場にいたバレンティン・カサ・キスペ氏が、妹のフアナと妻のエレナ・キスペ・アラルコンのものであることを確認する。ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
14. 1987年に殺害されたセバスティアン・キスペの遺体が、単体で発見される。ラ・マル郡、チュンギ地区、ピント村
15. 薬莢に刻まれたFAMEはFábrica de Armas y Municiones del Ejército del Perú(ペルー陸軍武器・弾薬工場)の頭文字である。同様の薬莢は、発掘現場でいくつも発見された。
16. 第2脊椎骨の傷は、犠牲者が首を切断されたことを示している。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
17. 鋭利な刃物で喉を切り裂かれた3名の遺骨。ラ・マル郡、チュンギ地区、チャウピマヨ村
18. 見つかった遺骨はカタログ化され、紙袋に入れて保管される。ラ・マル郡、チュンギ地区、シュルルパンパ村
19. 親族は被害者の失踪直前の姿を覚えていることが多いので、衣服は慎重に取り外され、被害者の身元確認の過程で使用される。
20.シュルルパンパ村は、アヤクチョ州ラ・マル郡チュンギ地区の山中に位置する。ここでは15名の遺体が発見され、そのうち10名が乳幼児を含めた子ども達であり、2名が成人女性、3名が性別を特定できない成人の遺体であった。6体の頭蓋骨には首の後ろに銃痕があり、軍用ライフルの薬莢も見つかった。

2022年03月18日更新