ペルー アヤクチョ

武力紛争で奪われた家族の記憶

B-3 アルビーノフローレスアルビテスさん

犠牲者
アルビーノ・フローレス・アルビテスさん
証言者
マルガリータ・アルビテス・オチョアさん

アルビーノ・フローレス・アルビテスさんの帽子

 この帽子は、アルビーノ・フローレスの娘が織ったもので、父アルビーノへプレゼントしたもの。アルビーノはこの帽子を日常的に使っていた。

 アルビーノは1985年2月7日午前1時に犯罪捜査官らによってウアマンガのバリオス・アルトス地区にある自宅から連れ出された。同時に、息子のアントニオ・フローレスも連行された。2人は絨毯や毛布、タペストリーなどを織る職人だった。父アルビーノが残した衣服のいくつかを、残った子ども達が父を懐かしんで着ていた。

 妻のマルガリータ・アルビテス・オチョアは、「あらゆる場所を探して歩きました」、「リマやワンタにも幾度となく足を運びました」「気のせいでもいいから、夫の声が聞こえないかと思い眠れないことが何度もあった」と語っている。

⇒証言(マルガリータ・アルビテス・オチョアへのリンク

2022年03月22日更新