大学と先住民族との共働
日本人にとって、カナダは自由と平等を尊重する国とのイメージがあります。
しかしカナダにおいても、先住民族の人々の土地や資源を奪い、子どもたちを家族から引き離して寄宿学校で同化教育を受けさせるなどの植民地主義的政策が行われてきました。今日、先住民族の土地権や自治権が回復しつつあり、和解への道のりをカナダは歩んでいますが、ひとたび消滅の危機に陥った言語や文化を取り戻し、人々の心身が被った深い傷を癒すことは簡単ではありません。このコーナーでは、カナダ北西部にあるユーコン大学に留学した著者が、大学と先住民族が共働して脱植民地化をめざす教育の現場を紹介します。
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