J-1 記憶博物館外壁に描かれた絵画
この壁画は、記憶博物館が入居する建物の2階と3階部分の外壁に描かれています。これは画家クラウディオ・マルティネス氏の監督のもと、アヤクチョのフェリペ・グアマン・ポマ・デ・アヤラ美術学校の生徒たちが描画を担当し、子ども食堂のワークショップを通してアートを学んだ、アンファセップの若い芸術家たちも参加しました。
ここにはセンデロ・ルミノソや国軍による人権侵害の様子が、アンファセップ・メンバーの実体験を基に再現されています。センデロ・ルミノソによるイデオロギーの強制や、恫喝や殺害といった暴力行為が描かれ、他方では、国軍による強姦、虐殺、村の破壊といったテロ行為も記されています。その他、遺体の遺棄現場や戦禍に追われて大勢の人が村から離れる様子なども描かれています。
さらに、暴力の嵐が吹き荒れる中誕生したアンファセップの活動ー真実の究明と公正な裁きを求めてたたかう女性達、アドルフォ・ペレス・エスキヴェル子ども食堂、十字架と旗を掲げたデモ行進などーが描写されています。また外壁の上段には強制失踪などの犠牲者の写真が掲げられています。
2022年03月19日更新